【保育園のギモン】看護師常駐のメリットとは?

皆さんは保育園で働く看護師さんの存在をご存じですか?

保育園では看護師の配置が奨励されているものの、児童福祉法によって義務化されているわけではありません。しかし最近では、看護師を配置する園が増えてきたそうです。

そこで今回は、保育園で看護師さんがいるとどんなメリットがあるのかを取材してきました。

 

園内看護師の役割とは

看護師さんと言えば医療機関で働くイメージがありますよね。看護師さん達ですら、保育園で必要とされていることを知らない方も多いのだそうです。

でも実は、保育園で看護師が担う役割はとても大きいのです。

今回お話を聞かせて頂いたのは、フォレスタ・志村三丁目の看護師えりこ先生。


えりこ先生は、小学生ママ看護師さんです

園内看護師の役割は「子どもの健康」「職員の健康」「保護者・家庭の健康」を守ること。保育園では1名に限って看護師を「保育士」としてカウントできる決まりがあります。フォレスタ・志村三丁目は、子ども一人当たりの保育者の人数を多めに配置していますが、その中には看護師のえりこ先生も数えられています。

えりこ先生は、保健室の先生のようにケガや体調不良児が出た時のためだけでなく、日々保育に入って「先生」として子どもたちと接しながら、常に一人ひとりの体調の変化に目を光らせています。


左が保育士の先生、右が看護師のえりこ先生

なので初めて園に伺った時には、どの先生が保育士で、どの先生が看護師なのか見分けがつきませんでした。

園児や職員の健康管理はもちろん、保護者からの家庭での健康相談に応じるなど、幅広いケアをおこなう園内看護師。最近ではアレルギーへの対応や、障がいを持つお子さんへの対応も必要となってきていることから、今後保育園での看護師の役割はますます大きくなっていくと言われています。

 

看護師常駐のメリット

では看護師が保育園での健康管理を担うことで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

◆子どもの体調不良時、看護師が1対1で看てくれる

「37.5℃の壁」という言葉がありますが、保育園は37.5℃以上の熱があったり、明らかに体調が悪そうな時には登園ができません。でも子どもの体調は変わりやすく、朝は元気だったのに日中急に具合が悪くなることもよくあります。その場合、保護者へお迎えの連絡がいくことになります。えりこ先生に保護者への連絡について聞くと、「まずお子さんの様子をお伝えし、焦らずお仕事をひと段落させてから来てくださいね、とお話しています。」とおっしゃっていました。

保護者としては、わが子が心配になって仕事どころではなくなってしまいますが、お迎えに行くまで看護師が1対1で別室で看てくれるのでとても安心です。

また緊急性が高いような時は、保護者の承諾を得たうえで直接病院へ連れていってくれるそうです。

 

◆普段の様子を把握し、ちょっとした変化に気づいてくれる

保育園からのお迎え連絡は、保育園ママにとってあるあるですよね。でもその連絡の際に「熱があるので今すぐ迎えに来てください」ということしか伝えられず、「うちは在宅だからすぐに呼び出されるのかな」などといったあらぬ疑いを持ってしまった経験はありませんか?(私はあります(笑))

おそらく看護師が常駐している園では、そのようなことはないでしょう。なぜなら保育士とともに日々保育に入り、一人ひとりの様子をきちんと把握しているからこそ、ちょっとした変化にも気付くことができる分、説明も丁寧です。


「食欲が落ちていないか」「水分が取れているか」など細かい変化も見逃しません

子どもの体調管理に対し、看護師として医療的な知識と経験、エビデンスも持ち合わせているため、子どもへの的確な対応はもちろん、説明も保護者に寄り添って丁寧に行うことができます。保護者からも「安心して預けられる」という声を貰っているそうです。

 

◆家庭での様子も含め、子どもの健康相談に乗ってくれる

1日の中でも大半の時間を過ごす保育園。いつ体調の変化が起こってもおかしくありません。お迎えの際は基本保育士が子どもの一日の様子を保護者に伝えてくれますが、必要に応じてえりこ先生が対応してお話することもあるそうです。

「毎日子どもたちの様子を見守ることで、一人ひとりの健康な状態を把握し、少しでも気になることがあれば保護者にお伝えしています。例えばこれから熱が出るかも?なんて予兆を感じた時も、家庭での過ごし方や対応などアドバイスしています。」とえりこ先生。

仕事に家事に育児にと、忙しい保護者にとってわが子の健康を自分以上に気にかけてくれる看護師さんがそばにいて、いつでも相談できるというのは、とても安心な環境ですね。

 

とにかく安心で頼れる存在

ここまで、保育園での看護師常駐のメリットについてお伝えしてきました。日中子どもの様子が見れない保護者にとって、保育士と看護師がしっかりとわが子を見てくれているということは、もはや安心材料以外の何物でもないですよね。

そして実は、メリットはまだあります。それは保育士にとっての安心です。

看護師のいない保育園では、保育士が子どもの健康管理を担っています。保育士もまた、子どものちょっとした変化にはものすごく敏感に気付き、対応します。ベテランになると、長年の経験などにより、まだ体調が崩れていない子どもの変化まで見抜く先生もいます。

一方で経験が浅いとそうした変化に気付けなかったり、元々しなくてはならないことがたくさんあるため、子どもの体調だけに集中することはできません。だからこそ、看護師の存在がとても重要です。

保育士の先生に聞くと、保育中気になることがあれば抱えずにすぐに相談できたり、保護者への説明も看護師の存在によってスムーズに行うことができるとのことでした。


保育士は一人ひとりの個性や発達、成長を見逃しません

また保育士は子どもの発達や心理の成長を促すプロです。そのため子どもたちの成長の変化を誰よりもよく観察しています。健康管理は看護師というプロに任せることで、保育士は子どもたちの成長のサポートに安心して全集中できるのだそうです。

そのことが、子どもを預ける保護者への安心としてさらに還元されることに繋がりますね。
保育園の看護師さんは、園児、保護者そして保育士にとってとても頼れる存在であり、より安心をもたらしてくれる重要な存在だということが分かりました。

保育園の見学の際には、看護師の先生のお話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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