<2021冬号>本当に簡単⁉作ってみよう「くるみゆべし」

おうち時間につくりたい、ちぐさあきこ先生の「かんたんおうちレシピ」
2021年冬号は、レシピナンバー12「くるみゆべし」です!
ほんとうに簡単にできるの?!子どもと一緒に作れる?!といったところや、誌面に載せきれなかったポイントなどを、実際に作ってみた様子と共にお届けします!

「ゆべし」とは?

作ってみたにいく前に・・・「ゆべし」ってご存じでしたか?
漢字で書くと「柚餅子」。読んで字のごとく元々は柚子を使った珍味だったそう。
誌面にも書いてありますが、今現在は味を変え形を変え、地域によってさまざまな種類のゆべしがあります。
今回の作るくるみゆべしは、東北地方の和菓子です。柚子の入手が難しかったため、代わりに手に入れやすかったくるみを使ったのがはじまりともいわれています。

実は私は東北・福島県育ちで、くるみゆべしは地元の銘菓。私にとってのくるみゆべしとは、中にあんこが入っている三角のもので、昔から馴染みのある&好物のお菓子です。
帰省した際に食べたいな~と思うくらいで、作ってみようと思ったことはなかったので、こんな簡単に作れると知って驚きでした!
食べたことのない方も、もちもち食感とくるみのベストマッチにハマるはず。ぜひ作ってみてくださいね。

4歳娘と「くるみゆべし」を作ってみた

4歳年少の娘と一緒に作ってみた様子をお届けします。冷ます時間を除けば、写真を撮りながらでも20分くらいでできました。大人がひとりでやれば10分くらいでできてしまいそうです。
また、レンジで加熱後の熱さだけ気をつければ、子どもとでも作りやすいお菓子です。わが家もほとんど娘がやりました。
子どもが混ぜやすいようスプーンでやりましたが、固まってきてからは特にゴムベラがやりやすいかもしれません。

①くるみ以外の材料をボールに入れて混ぜる。
レンジで2分加熱、まぜてさらにレンジで1分半加熱する。

レンジにかけられる容器で、計りにのせつつやれば、ワンボールでできます◎
ちなみに醤油5㏄は6gです。

砂糖はきび砂糖、黒糖、上白糖でも、ということですが、私は今回家にあったきび砂糖で作りました。
誌面の写真よりも薄めの色ですが、砂糖の色の違いによるものです。

くるみ以外の材料を混ぜたところ。
大丈夫かなと少し心配になるくらいしゃばしゃばしていますが、大丈夫です。

1回目の加熱では、まだ一部分だけ固まった状態。

混ぜてさらに加熱すると、全体的に固まってきました。

②くるみを加えて軽く混ぜ、レンジで1分半加熱する。

アレンジの❝くるみをゴマに変えても”が気になったので、ここで1/3程度を別の容器に取り分けて、一度にくるみとゴマの2種類作る作戦にしました。
2/3程度の生地にくるみ40g、残り1/3に白ゴマ5gを投入。ゴマはもっと入れても存在感があってよさそうでした。黒ゴマやすりゴマでもいいかもしれません。

ふたつにわけたので、少ないゴマのほうの加熱は1分弱くらいにしました。
ここまでくると粉っぽさがなくなり、つやつやと透明感が出てくるような状態に。

③粗熱が取れたら片栗粉をひいたバットに広げて冷蔵庫で冷ます。

左がゴマ、右がくるみ入りです。※ここで写っているのは大人(私)の手です。

形を整えたければ、ここで片栗粉をまぶしてやりましょう。

④冷めたら好みの大きさにカットして、できあがりです。

冷蔵庫でしっかり冷ました方がカットしやすいようです。
切るのもくっつくので、粉をつけながらやったり、持っていればカードを使ったりしても。
食べ急いでけっこうすぐにカット&端もそのままのできあがり写真でご勘弁を。

もっちもちの生地と、かりっとしたくるみの相性がよく、私はやっぱりゆべし好きだわ~と再認識。
初ゆべしの娘もとても気に入ったようで、おやつにぱっくぱっく食べました!

混ぜてチンするだけでできる簡単和菓子のくるみゆべし。
おうち時間の一ネタに、子どもと自分のおやつに、ぜひ作ってみてくださいね!