「食育」と聞くと、親子で料理をしたり、野菜を収穫したりすることを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、それらも大切な食育ですが、旬の食材を味わうこと、自分が食べるものを自分で選ぶこと、家族や地域の人と楽しく食卓を囲むことも、食との向き合い方を育む、つまり「食育」の大切な機会です。
今回訪れたのは、大山駅東口すぐにある「人と地球に優しいカフェ はぐくみ」
カフェと一般社団法人KaKeHaSHiの活動に携わる代表の高橋さんに、農園と食卓をつなぐ取り組みや、地域で育む食育について伺いました。
筆者も後日、子どもたちと一緒に「はぐくみかぞく食堂」に参加してきたので、その体験とともに、地域に広がる食育の形を紹介します。
目次
農園からカフェへ。小さな循環を形に

はぐくみカフェは、「人と地球に優しい」をコンセプトに、生産と消費の循環を目指すサステナブルなカフェです。
高橋さんが実践しているのは、農作物の生産から調理・提供までを自分たちでつなぐ、小規模な「6次産業化」です。
埼玉県鳩山町の自社農園で育てた米や野菜をカフェへ運び、料理として提供しています。
また、店内で出た生ごみは、コンポストという処理機を使って堆肥化し、再び農園へ戻しているそうです。
まずは自分たちにできる範囲で循環をつくり、その意味を伝える場所として、はぐくみカフェを始めたと高橋さんは話してくれました。
木のぬくもりを感じる店内と農の恵みを生かしたカフェメニュー
木のぬくもりを感じる店内には、ベビーチェアや子ども用カトラリー、絵本が用意されています。ベビーカーのまま入店もできるので小さい子ども連れでも訪れやすいお店です。
また、コンセントやWi-Fiも完備されています。

入り口付近には農園で収穫した野菜が並びます。

公認スポーツ栄養士監修のからだにやさしい料理やドリンクのほか、キッズメニューの用意もあります。
このほかにもスイーツやコーヒーなど、豊富なメニューがそろっています。


また、店内は貸切レンタルスペースとしての利用も可能。週末の夜はバーとして営業しているそうです。利用条件や営業時間などの詳細は、店舗へ直接お問い合わせください。

「食を通して学べる遊び場」へ
高橋さんによると、KakeHaSHiの活動は「居場所づくり」から始まり、食育や調理、農園体験などを重ねるなかで、「食を通して学べる遊び場づくり」へと発展していきました。
ここでいう遊び場とは、子どもたちが食を楽しみ、新しいことを経験しながら、自然に学べる場所です。また、子どもや保護者にとって心の拠り所となる居場所を目指しています。
現在、KaKeHaSHiでは、区内4カ所で月1回の「かぞく食堂」を開催するほか、農園体験や「子ども屋台」など、食を入り口にしたさまざまな活動を展開しています。
地域のお祭りなどで行う子ども屋台では、子どもたちが店頭に立ち、接客や販売に挑戦。商品を売る側になることで、お金の流れや地域の人との関わりを実践的に学びます。
さらに、新たな取り組みとして、9月25日から板橋区立新河岸小学校で朝食の提供を開始しました。
食を起点に広がるKaKeHaSHiの今後の活動からも目が離せません。
自分で選ぶことも食育の一つ

かぞく食堂では、固定メニューが提供されるのではなく、料理から一品、スムージーから一品というように、子どもたちが自分が食べるものを選べる仕組みを取り入れています。
スムージーは、イチゴミルクやチョコバナナなど、子どもが親しみやすい味に野菜を組み合わせることで、「知らないうちに飲めた」「おいしく食べられた」という体験につなげています。
食べ物を知り、自分で選び、楽しく味わう。
こうした一つ一つの経験も大切な食育なのです♪
親子で参加した「はぐくみかぞく食堂」

今回、筆者も子どもたちと一緒に、はぐくみかぞく食堂へ参加しました。
予約は公式LINEから行い、事前にメニューを選びます。

スムージーは取り合いをしながらあっという間に完飲。飲み終わってから野菜が入っていることを伝えると、とても驚いていました。
どれもとてもおいしかったのですが、個人的には自家製のラー油をかけて食べる担々麺が気に入りました。

お土産には、自社農園で収穫したというトマトと、とても大きなナスをいただきました。
初めての参加でしたが、スタッフの皆さんがフレンドリーに接してくださり安心して過ごすことができました。
はぐくみカフェでのかぞく食堂、通称はぐくみかぞく食堂は、毎月第4火曜日17:00〜19:00の開催となっています。
詳細はKakeHaSHiの公式サイトや公式LINEをご確認ください。
今後のイベント情報
定期的に開催されるかぞく食堂以外にも次のイベントが予定されています。
10月4日:自社農園で、5月に植えたお米の収穫イベント
10月17日・18日:板橋区民祭り
11月14日・15日:板橋農業祭り
11月23日:芋掘りイベント
※開催日程等変更がある場合がございます。イベントの詳細や参加方法は、KaKeHaSHiの公式サイトや公式LINEをご確認ください。
食育から、地域全体の健康へ
高橋さんが目指しているのは個人の健康だけでなく、地域全体が健やかになることです。
カフェ、農園、かぞく食堂、子ども屋台、それぞれは異なる取り組みに見えますが、食を通して人が集まり、学び、支え合える地域をつくるという点でつながっています。
取材の最後に、高橋さんはこれから目指す活動について、こう話してくれました。
「皆さんが求める健康を支えられる活動を、これからもしていきたいと思っています」

取材の席に同席していた3歳の息子にも優しく接してくださった高橋さん、ありがとうございました。
楽しく食べることから始めよう
食育は、特別な知識を教えたり、無理に苦手な食べ物を食べさせたりすることだけではありません。
旬の食材を知ること、自分で食べるものを選ぶこと、家族や友人、地域の人と「おいしいね」と笑い合うことも、食への関心と健やかに生きる力をはぐくむきっかけになります。
はぐくみカフェとKaKeHaSHiが作っているのは、食べ物の循環だけではありません。子どもも大人も安心して関わり、それぞれのペースで学び、楽しめるつながりの輪です。
まずは親子で食べる時間を楽しむことから。身近な食育をはぐくみカフェで始めてみませんか。
一般社団法人KaKeHaSHi
公式サイト:https://kakehashi-itabashi.or.jp/
公式LINE:https://rsv.e-ticket.link/guide?liff_id=2009318397-xIfOzvta&group_id=172026
※イベントの日程、申込方法などは変更される場合があります。最新情報は公式サイトまたは公式SNSでご確認ください。
人と地球に優しいカフェ はぐくみ
- 住所
- 東京都板橋区大山町2-2
- 電話番号
- 03-5926-3340
- 最寄り駅
- 東武東上線 大山駅東口すぐ
- URL
- https://www.hagukumicafe.com/
- Instagram:
- https://www.instagram.com/hagukumi_cafe_/
- 備考
- ベビーカーでの入店可
ベビーチェア・子ども用カトラリー有






