言葉だけじゃない。心と人間力も育てる英語教室 ラボ・パーティの魅力

「子どもに英語を習わせたいんだけれど、どんな教室がいいんだろう?」
そんな風に考えている保護者の方にぜひ知っていただきたいのが、全国各地にある英語教室の「ラボ・パーティ」。朗読CDで物語の世界に親しんだり、みんなで英語劇を創作したり。まさにパーティのように日本語と英語が学べる空間です。

ラボ・パーティとは?

「ラボ・パーティ」は1966(昭和41)年に創設されました。英語や日本語を「勉強」するのではなく、「劇」のなかで親しんでいくことが活動の目的でした。当初、詩人の谷川雁さんが物語を書き、作家のC・W・ニコルさんらが加わって、日英2カ国語の絵本と録音テープによるオリジナル教材が作られました。
大きな特徴は0歳の赤ちゃんから大学生と幅広い年齢の子どもたちが参加していることです。年齢の異なる子どもたちが一緒に活動をする中で、年上の子はリーダーシップを学び、年下の子はあこがれの気持ちをもって一緒に成長していきます。

「はらぺこあおむし」や「ふしぎの国のアリス」など世界中の童話や昔ばなしが楽しめるラボ・ライブラリー

板橋区・練馬区で活動する「竹内パーティ」

教室は「パーティ」と呼ばれ、運営会社「ラボ教育センター」の研修を受けた「テューター」が先生となります。板橋区、練馬区の教室は、竹内雅子テューターが開く「竹内パーティ」です。1991年にラボ・パーティの活動を開始し、今年で35年目になります。

板橋区の小豆沢教室では0歳から幼児の親子が対象で、英語の歌やゲーム、絵本を楽しみながら、ことばの世界にふれていきます。親子の触れ合いも大切にしています。

練馬区の光が丘教室は主に幼児から小学生が対象となるクラスです。現在のメンバーは小学1年生から中学1年生の男女7名。年齢差のある子どもたち同士が、兄弟のようににぎやかに活動しています。

取材当日、子どもたちが取り組んでいたのは絵本作家レオ・レオーニの『フレデリック』でした。ねずみが主人公の物語です。今年のハロウィンの発表会で英語劇として披露する予定だそうです。
英語劇では小道具を使わず、体の動きや手ぶりで表現します。子どもたちは、フレデリックが食べ物が尽きた寒い冬に、お日様の光や色、ことばを通じて仲間たちの心を温めるシーンをどう演じようか、意見を出し合います。イメージを膨らませるために、子どもたちは絵を描いて、どのように劇として表現しようかと考えていました。

「心が温かくなる瞬間って、どんな表情?」「お日様の光はどうやって表現する?」とアイディアを膨らませる。
竹内テューターも子どもたちが出したアイディアの良いところを見つけて「さっそく劇でやってみようよ」と子どもたちを導いていく。

正解のない創作活動の中で創造力はもちろん、自分の意見を伝える力や、友だちの考えに耳を傾けることで協調性が育まれていきます。劇中のセリフは英語と日本語を単に暗記するのではなく、場面の意味や気持ちを考えながら演じることで、生きたことばが身についていくようです。
英語劇の他にも「ソングバード」や「マザーグース」といった童謡や伝統的な英語の歌をリズムにのって歌ったり、英語でゲームを楽しんだりとさまざまな活動があります。季節の行事では、イースター、ハロウィン、クリスマスなど欧米の行事を取り入れて、海外の文化にも触れていきます。
子どもたちにラボの活動についてたずねると「楽しいよ!」と笑顔で答えてくれました。

取材した日は七夕が近かったこともあり、マザーグース「star light,star bright(星あかり)」をみんなで歌った。

保護者からみたラボ・パーティ

保護者の方からは「英語を聴く力がついた」「英語に対して抵抗感がなくなった」という声もありましたが、特に印象的だったのは、「人間力が鍛えられた」という言葉です。
学校では同じ学年の子どもたちが中心となって活動をするため“横のつながり”が強くなります。一方ラボ・パーティでは年齢の異なる子どもたちが一緒に活動するので“縦のつながり”が生まれます。
ひとりっ子のご家庭の保護者は、「異なる年齢の子どもたちと関われる環境がありがたい」と話していました。「年上の子どもたちに対しても、しっかり自分の意見を言えるようになった」とも。
幼稚園のころからラボ・パーティに通い、中学1年生になるお子さんの保護者は、
「娘が幼かった頃にラボのお兄さん、お姉さんにたくさん優しくしてもらい、わが子もそんな風に育ってほしいと願っていました。今では、娘が年下の子どもたちを優しくリードできるようになり、成長した姿を感じています。」と話していました。

実は私も子どもの頃、ラボ・パーティに通う「ラボっ子」でした。今、英語が流暢に話せる、というわけではありませんが、それでもラボ・パーティで出てきた物語のフレーズやソングバードは今でも少しだけ口ずさめます。ラボ・パーティでは英語を勉強しに通っていたというよりは、友だちと遊んでいた感覚が強いです。
夏休みになると全国のラボっ子が集まるサマーキャンプが行われます。その時、初対面で地域も年齢も違う仲間たちと寝食をともにして、ゲームをしたり、歌ったり、物語を演じた経験は今でも忘れられない大切な思い出です。
今回、取材をした保護者の中にもラボっ子だったという方がいらっしゃいました!

英語は、世界を広げてくれる

竹内テューターは、大学時代に英語の教員免許の取得を目指す中、詰め込み式の勉強に違和感を抱いていたといいます。
「もっと楽しく、ことばと向き合いたい」と思ったときにラボ・パーティに出会ったそうです。娘の出産をきっかけに、娘と一緒に英語を楽しもうと活動を始めたとのこと。「赤ちゃんにはまだ早いと思われるかもしれませんが、たくさん吸収できる時期だからこそ、ぜひ親子で遊びに来てほしいです。」

 

板橋区・練馬区で活動する竹内パーティ
・小豆沢教室(最寄駅:都営三田線 志村坂上駅)
0歳から幼児の親子対象。絵本の読み聞かせや歌遊びを通じて、親子で英語を楽しんでいます。

・光が丘教室 (最寄駅:都営大江戸線 練馬春日町駅または光が丘駅)
幼児から中学生が一緒に活動。物語を演じたり、歌や動きを付けたりしながら、英語と表現力を育てています。

体験申し込み・お問い合わせはラボ・パーティ公式ホームページから
幼児教室・英語教室なら【ラボ・パーティ】 
会場の詳しい場所と時間はお申込み後にご案内いたします。

 

英語であそぼう!マザーグースの会
竹内テューターは毎月板橋区で「マザーグースの会」を主催しています。
英語の手遊びや、歌遊びをして、気軽に英語のリズムにふれてみませんか?
日程は下記メールアドレスにお問い合わせください。
会場:下板橋駅前集会所2F和室 (板橋区板橋2-3-1)
※会場は、施設の空き状況によって変更になる場合があります。
参加費:ひと家族500円
対象:0歳~幼児親子(小学生や大人も楽しめます。兄弟、ママとパパの参加も歓迎)
申し込み・お問い合わせ:takeuchi426@gmail.com