東京都板橋区にある「ビリーバーズ板橋」は、小中高生の不登校支援を行うフリースクールで、「子ども主体の過ごし方ができる」スペースを提供されています。

今回、イタバシーナそだて隊のママがビリーバーズ板橋にお邪魔し、取材をさせていただきました。

「子ども達はもっと自由でいい！子どものやりたいを大切にし、やりたくないを尊重したい。」こう話すのは、2024年1月にオープンした、子どもが主体的に過ごすことができるフリースクール・不登校支援を行っている「ビリーバーズ板橋」のリーダーの本橋さん。

学校のように決まった時間割があるわけではなく、自分で自由に１日の過ごし方を決めます。

大人が指示する場所ではなく、子どもが自分の主体性を大事にする「居場所」。

学校に行かない選択をした子が安心して過ごせる、エネルギーをチャージできる「居場所」です。

現在は、火・木の10時から14時まで開室しています。

料金は、子どもの体調や気持ちを尊重できるチケット制。

不登校で悩んでいる方、学校以外の居場所を探している方、ぜひ「ビリーバーズ板橋」のHPをチェックしてみてください。

「ビリーバーズ板橋」リーダーの本橋さんにお話を伺いました。施設での過ごし方、子どもの力、親のあり方などたっぷりお話しいただきました。

「ビリーバーズ板橋」リーダー本橋さん

──こちらでは子どもたちはどのように過ごしていますか？

ほんとうに自由に過ごしています。
ゲームを持ってきている子もいますし、女の子には刺繍が人気ですね。

外で遊びたい場合は、公園に行ったり、商店街も近いので散歩に行ったりもしますよ。
イベントも計画しますが、参加する、しないも自由です。強制することはありません。

──楽しそうですね！学校に行かないと決めたら親としては「勉強に遅れてしまうのではないか」、「将来大丈夫だろうか」と不安になると思います。ビリーバーズさんではどのような対応をされていますか？

無理やり勉強させることはありません。
私たちが「勉強してから遊べば？」「宿題やったの？」と声をかけてしまうと、ここにも親や先生がいるような気になり、子どもはゆっくりできないですよね。笑

ここでは、上下の関係ではなくあくまでも対等で接することを大切にしています。
親御さんは、学校に行かないでダラダラゲームばかりしてる、勉強していないと不安になる方も多いと思います。

ですが、一休みすると、子どもから動き始める子も多いんですよ。

例えば、ゲーム好きの子がいて、海外の方と対戦するようになり、そこから英語に興味をもち今はペラペラなんていう子もいます。
子どもの力を信じて、待つことが大切なんです。でも親としては、この「待つ」っていうのが難しいんですよね。

──「子どもの力を信じる」大切なことですね。
「ビリーバーズ板橋」は２拠点目なんですよね、１拠点目の「ビリーバーズ広尾」で過ごした子たちはどのような変化がありましたか？

休んでエネルギーをチャージして学校に行くようになった子もいます。

また、ここで過ごすようになり「私は自由に決めて過ごすことが合っているんだな」と気づき、主体性のある取り組みをしている長野の学校に通うため、家族で移住した子もいます。

──家族で移住！すごい決断ですね。

そうですね。
子どもの持つ力は無限大なので、大人がこうしなさいって押し付けなくても子ども自身で決めて行けるものなんです。

──大人が指示しなくても子どもの力ってすごいんですね！
我が子が学校に行かないと親の方も不安や、悩みも多くあると思いますが、どうでしょうか？

そうですね。子どもが学校に行かないと、家で過ごすことが多いと思います。

ずっと「お母さん、お母さん」と言われて、まいってしまったり、不登校のことを話すと胸が苦しくなると話されていた方もいます。
なので、不登校のお子さんをお持ちの親御さんの座談会をやりたいなと考えています。

不登校の子を持つ親御さんって周りに相談できず、一人で抱え込んでいる方が多いんです。
学校に行っている子のママ友にはなかなか距離ができてしまうというか。
「うちは行けていない･･･」「私が行かせられないから･･･」って責めてしまうんですよね。

以前、座談会を行った時「自分だけではないと安心した」「子どものことでいっぱいだったけど自分も大切にしよう」などの感想をいただきました。
お母さんが元気になると、子どもも元気になるんですよね。

──親御さんも抱えこまずにぜひ相談してほしいですね。今日は貴重なお話しありがとうございました。

学校以外の選択肢があってもいい！
学校に行くのが当たり前の時代から変わりつつあるんだなと、私自身も子育てしながら肌で感じています。

不登校にお悩みの方、ぜひ「ビリーバーズ板橋」に見学に行き、実際の雰囲気を感じて見て下さいね。

きっと、本橋さんはじめスタッフの皆さんが暖かく迎えてくれるはずです。