こんにちは!いたばしママの保育園・幼稚園ナビです。
認可・認可外の違い
認可と認可外または無認可と聞くと、認可園の方がなんとなく響きがいいですよね。
この「認可」というのは、厚生労働省の定めた設置基準を満たし、自治体が認可をした園のことを言っています。
でも実は認可外だからと言って、どこの認可も受けていないかというとそうではありません。認証保育所は東京都、企業主導型保育園は内閣府がそれぞれ定めた設置基準に基づき、設置認可した保育園なんですよ。
今回は、認可の保育施設について解説します!
板橋区で保活するママ向けの内容となりますのでご注意くださいね。
認可の保育施設について
認可の保育施設は、
認可保育園・小規模保育事業・事業所内保育事業
家庭的保育事業(家庭福祉員・ベビールーム)・居宅訪問型保育事業※・認定こども園
があります。※居宅訪問型保育事業については区のHPをご確認下さい。
これらの保育施設に入園を希望の場合は、保育の必要性認定を受け板橋区へ申込みをします。
認定区分 | 保育の必要性 | 年齢 | 利用できる主な施設 | |
教育標準時間認定 | 1号認定 | 不要 | 満3歳~就学前 | 幼稚園(新制度移行園)・認定こども園(幼稚園機能部分) |
保育認定 | 2号認定 | 要 | 満3歳~就学前 | 認可保育施設・認定こども園(保育園機能部分)・企業主導型保育園等 |
3号認定 | 生後~満3歳未満 | |||
施設等利用給付認定 | 1号認定 | 不要 | 満3歳~就学前 | 幼稚園(新制度未移行園)を利用した際の給付 |
2号認定 | 要 | 3歳児~就学前 | 認可外保育施設・預かり保育事業等を利用した際の給付 | |
3号認定 | 生後~2歳児 |
希望の園を記入して申込み→選考会議で選考指数の高い順に決まっていきます。
🌼選考指数とは
保育に当たる親の状況を指数化したもの。
父の基本指数+母の基本指数+調整指数=選考指数となる
(例)パパフルタイム、ママフルタイム(育休からの復帰) 30+30+1=61点
板橋区認可保育園、地域型保育園の4月入所(一次選考)の入所最低指数一覧は、
板橋区HPで公表されています!➡こちら
入所最低点数はあくまでボーダーです。優先順位項目があり、同じ点数でも入れない場合もあります。(子どもの人数や世帯収入額など)
「自分の点数ってどうなんだろう?」「最低点はクリアしているようだけれど本当に入れるの?」と、不安の方も多いと思います。
「自分の住んでいるエリアの状況はどうかな?」といったところも含め、板橋区保育サービス課入園相談係に直接聞いてみるのもおすすめです。とても丁寧に対応して下さいますよ。
次に、それぞれの施設についてポイント解説します。
認可保育園
・国(厚生労働省)の定めた設置基準をクリアし、自治体に認可されている
・全員保育士、主に0~5歳児まで一貫して預けられる→入所希望者が多い
・区立、私立とも歴史ある保育園が多く、幼稚園のように広い園庭や園舎を持つ園も
保育園を考え始めたら、一番真っ先に思い浮かべるのが認可保育園だと思います。
認可保育園は、0歳から就学前まで一貫して同じ環境で落ち着いて過ごすことができるのが魅力ですね。また兄弟姉妹がいる場合は、一緒に通わせることがしやすいメリットも。
そのため人気が集中し、全エリア共通して入所最低指数も高めな園が多いです。
さらに人気の理由には、保育士の配置基準が100%であるところも大きいですね。
地域型保育施設(小規模保育事業・事業所内保育事業・家庭的保育事業)
・待機児童の多い0~2歳児の受け皿として機能
・卒園児は「先行調整」に参加できる
・A型、B型がある(家庭的保育事業を除く)
・少人数で家庭的な雰囲気、目の行き届いた保育が魅力
保育士配置 | 保育料 | |
A型 | 全員保育士 | 認可保育園と同じ |
B型 | 3/4が保育士※ | 認可保育園の8割 |
※板橋区独自の基準(国の基準では、保育士は1/2以上)
地域型保育施設の卒園児は、先行調整があります。
先行調整とは、一般募集に先駆けて、卒園児のみで行われる選考のことです。
これにより希望者の100%が認可保育園へと転入しています。
地域型保育施設は少人数で家庭な雰囲気が魅力です。一人ひとりに寄り添った保育ができる環境のため、大型園だと難しいことも、小規模園ではかなうということもあります。
一方で2歳までで卒園となってしまうことから、入園を避ける風潮がいまだに強いようです。そのためエリアにもよりますが、空きがあったり最低入所指数が低めの場合もあり、認可保育園よりは入りやすい印象です。
まずは地域型保育施設に入所し、途中で認可保育園に転園するという方法ももちろんありますが、いつ転園できるか見通しが立たないうえ突然環境が変わるため、子どものことを考えるとあまりおすすめはできません。前述の通り、これまで先行調整に参加した方の100%が認可保育園へ転入できていますので、焦らず構えてもいいかもしれません。
また最近では幼稚園の預かり保育も充実しています。小規模園から幼稚園へ入園すると、全員が3歳から入園するのでいわゆる転校生的な不安は一切ないですよ。
認定こども園(2,3号)
・保育園機能枠の申込みは板橋区へ(幼稚園枠は直接園へ願書提出)
・保育園として機能するも、幼稚園教育要領に基づいた指導が受けられる
・保育園と幼稚園のいいとこどり
・先生は保育教諭と呼ばれる
・広い園庭を有する園が多い
・元が幼稚園か保育園かによっても制度や雰囲気が異なる
認定こども園は「幼稚園に入れたかったけど、フルタイムだから難しい」といった、これまでの保育園ママの悩みを一掃してくれる施設です。
保育園に預けているのに1日のうち4時間、そこは幼稚園になります。
新しくできたこども園というのは珍しく、基本的には元々幼稚園か保育園だったところがほとんどで、園によって対応や特色はさまざま。しっかりと見学をして特色や制度を確認してみるといいですね。
わが子に合った保育園選びをしよう
ここまで認可と呼ばれる保育施設について解説しました。
認可保育施設は、自治体を通じて申し込み、どの園に入れるか最後まで分からないということもあって「見学に行かず通えそうな園を片っ端から書いた」といったママも少なくないんだそう。
でも実際に見なければ気付かなかったことって本当によくあるんですよね。見学に行かずに入園した結果、後悔をしているママも実際にいます。
わが子が乳幼児期という大切なときを長く過ごす施設です。制度上、どうしても選ばれる側になってしまいますが、実際に見学へ行きしっかりと選ぶという意識を持つことも、親としては大切ですね。