子どもたちの健やかな成長のために~おうえん隊インタビューVo.2~

マム・スマイルの活動は、たくさんの方のご支援とご協力により成り立っています。

おうえん隊インタビューでは、中でも「イタバシーナおうえん隊」としていつもお世話になっている方々に、独自の子育て支援への取組みやマム・スマイルの活動に賛同して頂けた理由などについて、お話を聞いています!

イタバシーナおうえん隊とは

マム・スマイルの活動にご協賛、ご協力いただいている企業、機関、団体、個人の皆さま。
マム・スマイルでは「イタバシーナおうえん隊」の皆さまのご支援により、

・ママが集うお茶会の参加費無料
・イタバシーナの制作やお届けの報酬提供
・マム・スマイルだけでは取組みが困難なプロジェクト

を実現することができています。

Vol.2 板橋区議会議員 中村とらあきさん

今回は特別編!として、板橋区議会議員の中村とらあきさんにお話を伺いました。

子育て支援サービスの質と多様性の担保を目指して

現在2期目のとらあきさん。自由民主党議員団では幹事長を務められています。

上板橋、常盤台エリアを中心に活動されていますが、「何か困ったことがあればご連絡いただければどこでも駆けつけます」とおっしゃって下さいました。

ご自身の活動について伺うと、真っ先に上がったのは子育てや教育に関することでした。

「人口減少と少子化が進む中、板橋区としても子育てに関する行政サービスの質を上げていくとともに、多様性のある育児サービスも今後構築していく必要があると考えています。」と、とらあきさん。

そのうえで育児や保育と教育は密接に絡んでくるため、保育と教育の接続をスムーズに連携させて、質と多様性の担保を確保していけるような政策を進めていることを教えて下さいました。

具体的には「幼・保連携」と「幼・保・小連携」、そこで必要となる「健康診断情報などの連携」です。

この中で、マム・スマイルも共に進めさせて頂いているのが「幼保連携プロジェクト」です。

幼保連携とは

0歳から2歳児クラスまでの保育園と働くママを積極的に支援する幼稚園が提携することで、教育の担保ができるとともに卒園後の不安から解消され、安心して小規模保育事業所や企業主導型保育園を選ぶことができる仕組み。

板橋区では2022年4月に保育園の待機児童がゼロになりました。今後はよりサービスの質や多様なニーズへの配慮が重要となります。

保護者が充実した保育を求めているのか、教育を優先させたいのか、保育も教育も両立させたいのか。

幼保連携は、そうした潜在的かつ多様なニーズに板橋区全体で柔軟に対応していくための施策のひとつで、主に保育と教育を両立させたい保護者のニーズをすくい上げるもの。

これまで保育園と幼稚園は、どちらかと言えば交わることのないもの同士でした。行政も縦割りのため、保育サービス課と教育委員会とで管轄が違います。

そのため板橋区ではこの幼保連携はあまり進んでいませんでしたが、とらあきさんが私たちママの声にしっかりと耳を傾け、幼保連携が進む他の自治体へ自ら視察に行かれたり、行政にも積極的に働きかけるなど動いて下さった結果、いま着実に板橋区での幼保連携が進みつつあります。


保育園フォレスタ・志村三丁目は、働くママに優しいきよみ幼稚園と提携。これもとらあきさんのご尽力のおかげ。

子どもの教育は学校、地域、家庭とが一体となって取り組む

とらあきさんが、さまざまな課題がある中で特に子育てや教育の政策に力をいれていらっしゃるのは、なぜなのでしょうか。

「前職は、大学の教員をしていたので子どもや教育については想いがあります。また大学には附属中学高校があり、そちらの先生方とも連携をして途切れなく、できるだけ地域や保護者の方とも一体となって行っていくことで、子どもたちの発達や教育を補完し、また成長にも寄与していくことができると考え取り組んできました。」

そのお返事に、マム・スマイルと進めている「幼保連携プロジェクト」に、子どもたちの健やかな成長のために必要であるとの信念を持って取り組まれていることが分かり、とても心を打たれました。

子どもたちの教育という切り口ではその他にも、とらあきさんご自身の活動として情緒面での教育、すなわち心の教育にも力をいれていらっしゃるのだそう。
表現力、礼儀礼節、社会性を身につけるといったことを、常盤台小学校の寺子屋活動の中で日舞の先生とともに教えながら、「芸術が与える子どもたちへの影響」などといったことを保護者の方々と一緒に考える活動をされています。

またコロナ禍でマスクが必須になり、子どもたちは自分を表現するといったことができなくなっていることから、家庭の協力も得ながら自分を表現できる環境や機会を作っていく必要性を感じているとのこと。

「今だからこそ教育という中でも心や感性の教育について、今後も保護者の方々と一緒に進めていきたいと考え、いま動いています。」と、熱く語って下さいました。


地域の子どもたち、実はサンタの正体はとらあきさんでした・・・!

マム・スマイルの活動は、地域に密着したやさしい活動

とらあきさんは自分のことを発信している時間があれば、ひとりでも多く地域の方々の役に立ちたい、お話を聞きたい、問題を解決したいという優しいお人柄の持ち主です。そのためご自身で発信していないだけで、実はマム・スマイルの活動の中には、これまでにもとらあきさんにご協力いただき進めることができたプロジェクトも存在しています。

マム・スマイルの活動については、「行政にすべて任せようとすると、どうしてもこぼれ落ちたり、把握しきれなかったり。また公平性を保つためにできないこともある。そういった意味で、マム・スマイルの活動はかゆい所に手が届く、地域に密着した活動だと感じています。」とのこと。

そしてなにより、マム・スマイル代表坂東の「合理主義と優しさを両立した考え方」に共感し、このやさしい活動が板橋区でもっと広まってほしいとおっしゃって下さいました。


イタバシーナ2022秋号特集では、みどりと公園課インタビューの実現にご協力いただきました。

公園に関する疑問を「みどりと公園課」に直撃!

たくさんのママに必要な情報を届けて欲しい

またママ支援において、「多くの家庭では必要な情報がなかなか手に入らないという現状がある」とのこと。そのうえで「マム・スマイルの情報発信力により、行政ではこんなことをやっているよ、民間ではこんなことをやっているよ、といった情報をもっともっと周知して欲しい」とのリクエストをいただきました。

議員だから、地域のために活動しているからと上から物を言うのではなく、何なら常に低姿勢。共に同じ地域で活動する者としてフラットに接して下さるその姿勢から、私たちも多くを学ばせて頂いています。

「知る・知らないはゼロイチ。ならば知ってもらった方が絶対に良い」と、とらあきさん。これはマム・スマイル代表の坂東もよく言っている言葉です。

いま板橋区で情報がなく困っている方、具体的にどうしたら良いのかわからない方をマム・スマイルがすくい上げる。そして解決するのに行政で足りないのであれば、マム・スマイルや他の子育て支援団体、とらあきさんをはじめとした区議会議員さんたちもいて下さいます。

そうして相互連携しながら一体となって活動していくことが、地域支援では必要不可欠だと、改めてとらあきさん教えて頂きました。

とらあきさん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

(取材・文 山口寛子)